免税品の売上高「前年同期比で3.2倍」の会社も
家電量販店大手のビックカメラも、春節で売り上げが大きく伸びた。春節時期(2015年2月18~24日)の免税品の売上高が前年(14年1月31日~2月6日)と比べて、じつに3.2倍に増えた。
大阪・難波店や東京・有楽町店、新宿西口店やビックロ、札幌店で伸びた。「中国人のお客様は、買い物を目的に日本に来ています。観光スポットに近いこともありますが、買い物ツアーの団体がバスで乗りつけて買っていきます」と話す。
腕時計やカメラといった定番商品のほか、最近の売れ筋は理美容家電。男性のシェーバーや女性の肌ケアグッズがそれで、「メーカーが中国で積極的にCMを展開していることもあって、認知度が上がっている」という。
2014年のこの時期は、4月からの消費増税に伴う駆け込み需要で家電商品も売れに売れた。それもあって、同社の売上高も15年1月は前年比で、わずかにマイナス(0.8%減)になった。
とはいえ、上期(14年9月~15年1月期)の売上高は3.4%の伸び。株価も中国人の「爆買い」をはじめとする訪日外国人の買い物が材料になっているとみられ、15年3月4日時点で1342円と、年初来高値の1420円(1月5日)をうかがう。
前年同日(590円)と比べて、じつに2.4倍も上昇。消費増税の影響など、どこかへ吹っ飛んでしまったかのようだ。