尾木ママ「あっちもこっちも」怒りまくる 「中1殺害」ダメな大人ばかり?

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   尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さん(68)が、川崎市立中学1年の上村遼太さん(13)殺害事件について、ブログで怒りまくっている。その相手は、市教委や逮捕された18歳少年の父親にも及び、ネットで賛否両論が出ている。

   中学教員出身の尾木直樹さんは、この事件には強い関心を持っていると明かし、ブログで頻繁に自説を述べている。

容疑者少年の父親には「まるで第三者!傍観者!見物人!」

事件への怒りは収まらず
事件への怒りは収まらず

   「18歳加害少年の父のコメント超ズレズレ...ビックリです...」。尾木さんは2015年3月3日、こんなタイトルでブログを更新し、少年の父親が弁護士を通じて発表したコメントに疑問を呈した。

   父親はコメントで、少年が自供を始めたことに「大変ショック」と明かし、「息子には、自分の知っていることは全て話をして、真摯に捜査に協力して欲しい」などとしていた。これに対し、尾木さんは、「何で『捜査への協力』なの!? あり得ないコメント」と発言し、次のように非難した。

「まるで第三者!傍観者!見物人!」

   そのうえで、「こんな親もいるんだ...」「考えさせられます...」と漏らしている。

   このブログ記事は、ニュースにもなり、ネット上では、様々な反応が出た。

   尾木さんの意見に同意する声が出て、父親にも責任があるのだから謝罪すべきだった、などと指摘があった。一方、「被疑者=犯人とは言い切れないのだから、当然の対応だと思う」「弁護士さんのつくった無難なコメント」として、尾木さんが怒ることに首をひねる向きもあった。また、そもそも何に怒っているのか分からないとして、「どんなコメントが適切だと考えてるんだろう ・親としてかばう? ・親としての責任をもっと前面に出す?」といった声も出た。

   そこで、尾木さんに取材しようとしたが、テレビ収録や雑誌取材が入って忙しいといい、事務所でもすぐには対応が難しいとのことだった。

「父親は親の責任を明らかにすべきだ」と言いたかった?

   18歳少年の父親のコメントについては、尾木さんは、2月28日のブログでも意見を述べている。

   少年が逮捕されたときに「息子は上村君の殺害とは無関係」としたコメントに対してのもので、そこでも、父親を激しく非難した。「無関係と思いたい」と言うのなら理解できるとし、父親は子供の失敗と向き合うべきだと指摘している。とすると、3月3日のブログでも、親の責任を明らかにすべきだと言いたかったのかもしれない。

   尾木さんのブログを巡っては、川崎市教委に怒りをぶつけた記事についても、ネットで様々な意見が出ている。

   同じ3日のうちにブログを更新し、「何の価値もない!五回家庭訪問、電話29回計34回連絡」とのタイトルで書いた記事だ。ここで、尾木さんは、中学の担任がこれだけ上村遼太さんの家庭とコンタクトを取っていたとした市教委の報告を取り上げ、家庭訪問などは手段であって、目的は実態をつかむことだと指摘した。これでは担任は何もやっていなかったのと同じで、すぐに生徒らに上村さんの近況を聞けば分かったことだとして、市教委の対応を厳しく批判している。

   この意見について、ネット上では、「典型的なお役所対応ですね」と同意の声も出る一方、「他にも生徒いるし部活もあるんだから教師がなんでもできる訳ない」といった声も上がっていた。

   実態をつかんでどう対応すべきだったのかについては、この記事では書かれていないが、尾木さんは、3月1日のブログなどで、学校はもっと担任を後押しし、学校で対応できなければ、児童相談所や警察、スクールソーシャルワーカーなどにつなぐべきだったと言っている。

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