「父親は親の責任を明らかにすべきだ」と言いたかった?
18歳少年の父親のコメントについては、尾木さんは、2月28日のブログでも意見を述べている。
少年が逮捕されたときに「息子は上村君の殺害とは無関係」としたコメントに対してのもので、そこでも、父親を激しく非難した。「無関係と思いたい」と言うのなら理解できるとし、父親は子供の失敗と向き合うべきだと指摘している。とすると、3月3日のブログでも、親の責任を明らかにすべきだと言いたかったのかもしれない。
尾木さんのブログを巡っては、川崎市教委に怒りをぶつけた記事についても、ネットで様々な意見が出ている。
同じ3日のうちにブログを更新し、「何の価値もない!五回家庭訪問、電話29回計34回連絡」とのタイトルで書いた記事だ。ここで、尾木さんは、中学の担任がこれだけ上村遼太さんの家庭とコンタクトを取っていたとした市教委の報告を取り上げ、家庭訪問などは手段であって、目的は実態をつかむことだと指摘した。これでは担任は何もやっていなかったのと同じで、すぐに生徒らに上村さんの近況を聞けば分かったことだとして、市教委の対応を厳しく批判している。
この意見について、ネット上では、「典型的なお役所対応ですね」と同意の声も出る一方、「他にも生徒いるし部活もあるんだから教師がなんでもできる訳ない」といった声も上がっていた。
実態をつかんでどう対応すべきだったのかについては、この記事では書かれていないが、尾木さんは、3月1日のブログなどで、学校はもっと担任を後押しし、学校で対応できなければ、児童相談所や警察、スクールソーシャルワーカーなどにつなぐべきだったと言っている。