「噴火警戒」規制を無視 入山スキー客の勝手放題

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「山スキー」のスリルとスピードがやみつきに?

   国から山頂付近の管理を任されている自然公園財団浄土平支部に話を聞くと、登山者はスキーやスノーモービルを使ったり、徒歩で侵入したりしている。入山は禁止だと注意しても、

「分かっているけど、自己責任で、ちょっと行ってくる」

などといった反応が返ってきた。そうした人たちの後をついて行ったわけではないが、おそらく1時間から1時間半をかけて山を登り、スキーで滑走し降りてくる「山スキー」を楽しんでいる可能性が高い。「山スキー」の愛好者は多く、一度味わった人はそのスリルとスピードがやみつきになる場合もあるのだという。噴火の危険についてはどう思っているのかについては、乗用車のナンバープレートを見ると福島県内が多く、山に馴染んでいるという思い込みがあるようで、

「気象庁は火口から半径500メートルが警戒地域と発表していて、おそらく彼らは火口から3キロ程度離れていれば大丈夫だと思って山に登っているのではないでしょうか」

と打ち明ける。しかし、火口からある程度離れていたとしても、噴火による雪崩など災害に見舞われる危険は付いて回る、と危惧する。市の危機管理室の担当者は、いくら登山者が「自己責任だ」といったところで事故などが起こった場合は山岳救助隊などいろんな人の助けによって捜索や救助活動をしなければならなくなる。

「市としては、災害が起こる前に食い止めなければならない。ぜひとも大人として社会のルールは守ってほしい」

などと呼びかけている。

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