未上場のベンチャー企業が2014年に調達した資金が、6年ぶりに1000億円を突破した。調査会社のジャパンベンチャーリサーチが15年3月3日に発表した。同社が集計したデータによると、リーマン・ショックがあった08年以降下降線をたどっていた未公開企業の資金調達は13年にようやく増加に転じ、14年の資金調達総額(金額不明の企業を除く)は前年と比べて6割近く多い1154億円となった。
調達したベンチャー企業数は462社で、前年から16社減。1社あたりの資金調達額(中央値)は約7250万円で、13年の4000万円から1.8倍増えた。資金を調達した企業数は減少傾向だが、13年後半から資金調達額の大型化が顕著になっている。
業種別では、IT関連が引き続き増加する一方で、バイオ・医療・ヘルスケアや環境・クリーンテックは減少傾向にある。インターネットをビジネスモデルとする企業の割合は80%を超え、調達額も増大しているという。