ノンアルコール飲料に初のトクホ食品登場 消費者庁の「不適切」答申覆す

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自主ルールの徹底を条件とし、消費者委のメンツも立てる

   これに対し、消費者庁はトクホの要件である「健康維持への有効性や安全性が認められた」として許可した。企業から申請を受けると消費者委に意見を聞いたうえで判断するが、答申に従う必要はない。ただ、これまでに逆の判断をしたことはなく、今回が答申を覆した初のケースとなった。

   この判断の背景には要件を満たしているのに認めない場合、訴訟を起こされれば負けるとの危機感があったとみられる。ただ、「販売時の年齢確認や酒類コーナーに並べる」といった業界団体が現在も実施している自主ルールの徹底を条件とし、守らなければ許可の取り消しもあり得るとしたことで消費者委のメンツも立てた形だ。

   健康志向が高まるなか、トクホ表示が可能となれば売上にも影響を及ぼしかねないだけに、飲料メーカーからの申請が相次ぎそうだ。

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