「増配」は久美子社長に有利に働く?
たしかに配当が増えれば既存の株主はうれしいし、新たに大塚家具株を買う投資家も、株を買いやすくなる。
ただ、ある個人投資家は「割安感はありますが、揉めている原因がビジネスモデルですからね。将来性をみるには、やはり株主総会後じゃないですか」と話し、投資に慎重な向きもある。
一方、増配の恩恵を受ける株主にとっては、委任状争奪戦で久美子社長を支持する要因の一つになるかもしれない。
現在、大塚家具の株式は勝久会長が約18%。同社の資産管理会社で、久美子社長の意向が反映されるとみられている、ききょう企画が約10%を保有する。焦点になるは、1月時点で約10%の株式を保有する米投資ファンドのブランデス・インベストメント・パートナーズとの見方があるが、同ファンドが久美子社長を支持しているとの情報もある。