コストや値段よりも本当に一番いいものを選ぶ
―― 買い物や観光をする上で、中国の消費者はどんな情報を知りたいのでしょうか。
朱:中国の消費者はもっと多くの情報を集めようとしています。しかし、まだまだアクセスできる日本製品の情報は少なく、チャンネルは少な過ぎる。
中国人が求めている情報は、自国言語で読める、信頼できる、スマートで分かりやすいもの。
そういうチャンネルを求めるニーズが高まり、環球網も商品紹介などに力を入れています。
―― 日本製品を上手にPRするにはどういう方法がありますか。
朱:中国市場は大きく変化し、日本メーカーの担当者も苦労しながら色んな情報を出している。それでも足りない、と私個人も感じています。
私が子どものころは物が少なかった。でも今は、「何もなかった」から「何でもある」に変化している。かつては国内メーカーが提供していたが、今は世界中から中国に物が集まってくる。中国人自体が海外に出かけるようになり、全世界からいいものを選ぶようになった。昔と比べると大きな変化です。
また、コストや値段よりも本当に一番いいもの、先進的なものなのか、そういうニーズが高くなっています。改革開放を経験した世代は節約という考え方がありましたが、今の子どもは裕福だし、一人っ子。親は「まず、いいものを与える」となった。各国の18~19歳を対象にしたあるアンケートでも、買い物で値段を度外視しているのは中国人だけということが分かりました。