グーグルストリートビュー「日本の秘湯露天風呂」 女性入浴シーンは皆無、おっさんばかりが...

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   グーグルが公開した「日本の秘湯露天風呂」のストリートビューには実は密かな「期待」がかかっていた。ひょっとして、女性の入浴シーンが見られるのではないか、というものだった。

   ところが、風呂に入っているのは動物のカピパラばかりが目立ち、人間は「おっさん」だけという残念な結果に終わった。

「テルマエ・ロマエ」「千と千尋の神隠し」のロケ地も

「おっさん」なら写っている?(画像はストリートビューコレクション「日本の秘湯露天風呂」より)
「おっさん」なら写っている?(画像はストリートビューコレクション「日本の秘湯露天風呂」より)

   ストリートビューは、写真を立体加工して提供している地図検索サービスで、ユーザーは疑似的に場所を散策できる。使っている写真はグーグルが直接撮影している。過去には問題シーンが写っているのを知らずに使用してプライバシー侵害で訴えられることもあった。今回は露天風呂と聞き、なにかと「期待」がかけられていた。

「裸が見られると思ってきたのに」
「カピパラばっかじゃねえか」
「何のための露天風呂やと思ってんねん!」

   掲示板などでそんな声が挙がった。「おっさん」なら写っている、という報告もあった。実際、式根島の松が下雅湯・足付温泉のストリートビューには3人の男性が裸で露天風呂に入っていて、顔は見えないように修正されている。そして女性は一人も見当たらない。

   グーグルがストリートビュー「撮れたて!日本の絶景露天風呂」を公表したのは2015年2月27日。説明によればグーグルのスタッフが15年に日本全国に出かけ、25の露天風呂を撮影した。

ユーザーへのサービスが欠けている??

   ストリートビューで紹介されている温泉地は福島の塩原温泉・不動の湯、長野の白骨温泉小梨の湯・笹屋、大分の長湯温泉・ガニ湯などで、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地となった栃木の北温泉旅館・泳ぎ湯や、アニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルのひとつ岡山の湯原温泉・砂湯なども紹介されている。今回ネットで話題になったカピパラは、栃木の那須どうぶつ王国と、静岡の伊豆シャボテン公園に登場している。

   ストリートビューは撮影隊が街の様子などをありのままに撮影することで知られ、たまに思いもよらぬ場面が写っていたと騒ぎになる。ただ、今回は露天風呂ということで人間は写らないように配慮した可能性がある。ネットの一部からはストリートビューらしさが感じられず、ユーザーへのサービスが欠けているのではないのか、といった八つ当たりぎみな意見も挙がっている。

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