グーグルが公開した「日本の秘湯露天風呂」のストリートビューには実は密かな「期待」がかかっていた。ひょっとして、女性の入浴シーンが見られるのではないか、というものだった。
ところが、風呂に入っているのは動物のカピパラばかりが目立ち、人間は「おっさん」だけという残念な結果に終わった。
「テルマエ・ロマエ」「千と千尋の神隠し」のロケ地も
ストリートビューは、写真を立体加工して提供している地図検索サービスで、ユーザーは疑似的に場所を散策できる。使っている写真はグーグルが直接撮影している。過去には問題シーンが写っているのを知らずに使用してプライバシー侵害で訴えられることもあった。今回は露天風呂と聞き、なにかと「期待」がかけられていた。
「裸が見られると思ってきたのに」
「カピパラばっかじゃねえか」
「何のための露天風呂やと思ってんねん!」
掲示板などでそんな声が挙がった。「おっさん」なら写っている、という報告もあった。実際、式根島の松が下雅湯・足付温泉のストリートビューには3人の男性が裸で露天風呂に入っていて、顔は見えないように修正されている。そして女性は一人も見当たらない。
グーグルがストリートビュー「撮れたて!日本の絶景露天風呂」を公表したのは2015年2月27日。説明によればグーグルのスタッフが15年に日本全国に出かけ、25の露天風呂を撮影した。