「ひどいことをするようには見えない」との声も
上村遼太さんが命の危険まで考えるようになったのは、あるトラブルがきっかけだったという。
2月の中ごろに、上村さんの友達が上村さんのアザを知り、リーダー格少年が殴ったとして家に押しかけ、家族から警察まで呼ばれる騒ぎになった。これに対し、上村さんに口封じをしていた少年が怒って、さらに上村さんに暴力を振るうようになった。上村さんは、14日に「ヤバイ、殺されるかもしれない」と友人の1人に携帯でメッセージを送っていたというのだ。
詳しい事実関係はわかっていないが、上村さんが追い詰められていたことはあるらしい。
リーダー格少年は、定時制高校に進学したものの、ほとんど行かずに、グループと行動を共にしていたようだ。毎日新聞の記事によると、少年の自宅には、仲間がオートバイや自転車で集まり、たばこを吸いながら話す姿が近所の人に目撃されていたという。また、近所の飼い猫に危害を加えてトラブルになったり、自宅前で若い男性に植木鉢を投げつけたりしたこともあったという。
一方で、「そこまでひどいことをするようには見えなかった。信じたくない」と話す近所の人もいるといい、その人物像についてはまだよく分かっていない。