テレビ朝日の長寿番組「徹子の部屋」が終了し、マツコ・デラックスさん(42)がMCを担当する「マツコの部屋」に変わる――俄かには信じなれないニュースが流れた。
黒柳さんが高齢になっていることもあって、後継者としてマツコさんを指名したというのだが、本当にその可能性はあるのだろうか。
年齢を考えれば終了するのは時間の問題だとの報道
「徹子の部屋」に代わって「マツコの部屋」が始まると報じたのは「週刊実話」の2015年3月5日号。「徹子の部屋」は1976年2月2日から始まった長寿番組だが、年齢を考えれば終了するのは時間の問題で、テレ朝は早ければ15年4月にも発表する方向で調整を始めているのだという。テレビ朝日は12年と13年に年間視聴率のゴールデン&プライム帯で二冠を獲得したが今ではその勢いは無くなっている。さらに、番組収録中にアイドルグループのメンバーがヘリウムガスで倒れるなどの不祥事を抱えていている同局にとって、救世主になるのがマツコさんなのだそうだ。
マツコさんは黒柳さんのことを「お母さん」と呼び慕っていて、黒柳さんはマツコさんを「オバサン」と呼んで娘のようにかわいがっているそうだ。2人はいろんな番組で共演し視聴率を稼いでいて、14年4月3日放送の「徹子の部屋」では、中盤から実際にマツコさんが司会し、テロップも「マツコの部屋」と流れたと書いている。
テレ朝が「徹子の部屋」を手放すはずはない、と断言
本当に「マツコの部屋」になるのだろうか。マツコさんが所属する芸能事務所のナチュラルエイトに取材すると、担当者は非常に驚き、
「そのような打診など来てはおりませんし、そもそもそのようなことはあり得ないお話しなのではないでしょうか」
と全面否定した。
芸能評論家の肥留間正明さんも、「ありえない」と見る。そして、こうした記事は黒柳さんに非常に失礼であり、テレ朝も「徹子の部屋」を手放すはずなどはない、と断言した。また、お昼のあの時間帯にマツコさんを毎日出すことを望む視聴者はどれくらいいるのか、と首を傾げた。
「テレ朝で現在問題になっているのは徹子の部屋の終了ではなく、番組をなぜ昼の12時に移してしまったのか、ということです。テレ朝の関係者は編成上の大失敗だと口を揃えているんです」
「徹子の部屋」は午後1時20分放送開始が14年4月から正午に変更となった。その結果、もともとこの時間帯で視聴率トップの裏番組のTBS「ひるおび!」をますます勢い付かせることになった。
「正午以降は週刊誌的な生々しい事件を見たい、知りたいというのが視聴者の志向です。そこに徹子の部屋を持ってきても、時間帯として合っていないんです」