北海道や長崎でも「乗り放題区間」減少か
ただ、北陸地方で18きっぷが今後も使える路線は極めて限定されてしまう。しかも、利用範囲は将来さらに狭まっていくのは間違いなさそうだ。
1970年制定の全国新幹線鉄道整備法で整備計画が定められた新幹線のうち、「北海道新幹線」の札幌―新青森間と、九州新幹線「長崎ルート」の武雄温泉―長崎間、北陸新幹線の金沢―敦賀間が今後開通していく。このうち北海道新幹線・新青森―新函館北斗間は2016年春に部分開業する予定だ。新幹線の整備が進み、並行する在来線が第三セクターに移管されれば、「JRでない路線」が増えていく。18きっぷ利用者にとっては、ますます頭の痛い事態になるだろう。
「カネはないけど、時間はある」若者が18きっぷを手に、「乗り放題」のメリットを最大限得ようと知恵を絞って乗り継ぎ方法を編み出し、全国を回る。こんな鉄道の旅は消えゆく運命なのだろうか。