「マスコミや野党も巻き込み、『お友達内閣』攻撃」
下村博文氏は、各博友会について、「任意団体であり、収支報告の義務はない」と説明し、講演会やパーティについては、「直接、政治資金を出してもらったり、パーティ券を買ってもらったりはない。講演料とかいわゆる車代は一切もらっていない」と強調した。
政党支部に年会費が上納されていたことも否定し、「一部有志が個人的に政党支部に寄付したり東京で開くパーティに来たりしているが、個人分は適正に収支報告している」とした。
菅義偉官房長官も会見で、下村氏からこうしたことの報告を受けたとして、「違法性はまったく問題ない」との見方を示した。
このところ、安倍政権内で閣僚の献金疑惑が続くのはなぜなのか。
政治評論家の有馬晴海さんは、こう話す。
「党内では、大臣のポストを待ち望んでいる人がたくさんいます。文春は必ずしも党内からネタを取ったわけではないと思いますが、マスコミや野党も巻き込んで、『お友達内閣』への攻撃が始まっているのだと思います。農水相の西川さんが自ら辞任したのは、今後もボロが出る恐れがあり、官邸筋も辞めてもらわないと困ると思っていたこともあるでしょう。今後は、集団的自衛権、TPP、原発再稼働などの難題が残っており、予算を通すためにも下村さんが辞める可能性はあるかもしれません。そうなると、安倍内閣がつぶれていくことはないでしょうが、確実にダメージにはなると思います」