トイレに立てこもったが最後は「お縄」
周りは乗客の視線が行き交い、つかまったら逃げ場のない密室状態の機内。それでもわいせつな行為に走る――。常識では考えられないが、過去にも類似のケースが発生していた。
米国では2011年、国内線に搭乗していた25歳の米国人男性が下半身を露出したとして米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。男性の隣に座っていた女性は「開チン」を目撃、後ろの座席のカップルは、男性が自慰行為をしていたと2011年5月24日付英メールオンラインに話している。乗客のひとりが「何をやっているんだ」とばかりに持っていた本で男性の腕をたたくと、あわててトイレに逃走し長時間立てこもったが、最後はわいせつ行為の容疑で「お縄」となった。
さらに2012年9月13日付のCNNニュース日本語電子版は、米国内線の機内で63歳男性がインターネットでポルノ関連サイトを閲覧し、自慰行為に及んだとして逮捕されたと報じた。この時は乗客が客室乗務員に通報し、乗務員が直接男性に行為をやめるよう警告したという。米国ではわいせつ罪で有罪になると、最大で禁固90日の刑に処される可能性があるそうだ。
ほかにも、泥酔の果てに乗客の女性に性的暴行を加えようとしたり、女性の客室乗務員の体を触ったり、わいせつな言葉を投げつけたりしたというニュースが過去に複数報じられている。いい年をしたおとなが文字通り「恥をさらす」行動をやめないのは、なんとも困ったことだ。