責任の所在は親に? 「川崎中1殺害」で論議

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   川崎市川崎区の河川敷で同区の中学1年、上村遼太さん(13)の遺体が見つかった事件で、いまだ容疑者は逮捕されていない。

   上村さんは友人らにトラブルに巻き込まれていると話し、顔や腕には殴られたようなあざがあったというが、学校や保護者がもっと早く異変に察知し、事件を防ぐことはできなかったのだろうか。

夜回り先生「対応できていれば、この事件は起きませんでした」

水谷氏は学校の対応を批判
水谷氏は学校の対応を批判

   これまでの報道をまとめると、上村さんの異変に周囲の友人らが気付いたのは2014年11月ごろだ。年上のグループと付き合うようになり、学校やバスケットボール部の練習をしばしば休むようになったという。冬休みが明けた15年1月8日以降は、学校に登校しなくなっていた。

   事件が起きるまで学校は何をしていたのか。市教育委員会の説明によると、担任の教師は毎日のように自宅や母親の携帯電話へ連絡し、家庭訪問を行った。その際、母親は「自発的に登校するまで様子を見る」「本人と連絡がつかない」などと説明。2月16日、ようやく担任が本人の携帯番号を把握し連絡すると、「そろそろ(学校に)行こうかな」と答えたという。この間、担任は30回以上の電話、5回の家庭訪問をしており、学校としては少なからず異変を察知していたようだが、事件を食い止めることはできなかった。

   「夜回り先生」こと元高校教師の水谷修氏はブログで

「教員がきちんと話を聞き、対応できていれば、この事件は起きませんでした」

と学校側の責任を指摘する。児童相談所や警察と連携し、年上の非行グループに入ったことを止めるべきだったとした。

   不登校を放置していた家庭にも問題がある、とする意見に理解を示しつつも、

「教員や教育委員会の人間は、子どもを預かり育てることで、給料をもらっているプロです。給料をもらっている以上、それには重い責任がついてきます」

とあくまで学校側の責任を重視する姿勢だ。2月25日出演した「モーニングバード!」(テレビ朝日系)では「児童相談所や警察が介入できると知らない親もいる。こうした親に対する教育も教員の仕事ですよ」と話している。

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