「専門教育前に基礎を身に着けるため」
千葉科学大入試広報課は、こうした授業を行っていた理由を「入学段階で学生の英語や数学の習熟度にばらつきがあり、専門教育に入る前に基礎を身に着けるためだった」と説明する。今回指摘を受けた授業は、あくまで習熟度別に編成した中で最も基礎的なクラスだったとし、「全15回の授業のうち、毎回be動詞など基礎文法を講義していた訳ではない」という。今後の対応としては、授業外の補講を行ったり、シラバスの表現を見直したりする方向だ。
ただ、今回行われた調査はあくまで新設された学部や学科を対象に行われた調査だ。文科省担当者は「既存の大学でも質の低い授業が行われている可能性はある」という。また、現役大学生によると、「論文ではなく作文の提出を求められた」「英語の授業でbe動詞を教えられた」という話は決してめずらしくはないようだ。