島根県が条例で定めた「竹島の日」が2015年2月22日、制定から10年という節目を迎えた。
松江市では記念式典が開かれた。一方、韓国ソウルの日本大使館前にはデモ隊が押し寄せ、「竹島の日、廃止」「挑発をやめろ!」と連呼した。
内閣府の政務官が出席
島根県が「竹島の日」を制定したのは、県に編入されて100年を迎えたことを記念した2005年のこと。式典は、翌06年から毎年開催している。
今回は第10回の記念式典。島根県によると、参加者は来賓者や一般参加者あわせて約500人。政府からは、内閣府の松本洋平政務官が出席した。
式典では10周年を記念するとともに、自民党の新藤義孝・元総務相(日本の領土を守るため行動する議員連盟会長)や島根県竹島問題研究会顧問の藤井賢二氏らが登壇して、この10年の取り組みと現状の問題点について確認をしながら、今後の解決に向けた方策を考えた。
また、会場では島根県物産協会の協力を得て、コメや饅頭などの竹島グッズを販売したり、竹島資料室では「条例制定10周年を迎えて」をテーマに、特別展示会(期間は3月30日まで)を開いており、同日午前中には松本政務官が資料室を視察したりしている。
竹島は戦後、韓国の警備隊員の常駐などによって50年以上にわたって不法に占拠され、漁業権などの日本の主権が行使できない状況になっている。韓国はさらに、竹島の利用に関する新法の制定や民間人の移住などを強引に推し進め、領土権の既成事実化を図ろうとしている。
島根県は、「竹島は歴史的にみても、国際法に照らしても日本の領土。領土問題はすぐれて国家間の問題であり、政府の外交努力によって問題の平和的な解決と領土権の早期確立が図られるべき」と主張している。
インターネットには、
「知ってもらいたい。 竹島は日本の領土です」
「本日は日本固有の領土である『竹島の日』です。未だ不法占拠している韓国軍を撤退させなくてはなりません。政府は毅然たる態度で対応しなくてはなりません」
といった声が寄せられている。
また、なかには、
「それにしても今年も政府主催じゃないのか。有力な議員はきているようだけど、なぜに政府主催じゃないんだろうな」
との声もある。