手元にスマホがあったからつい悪口を... 今後は中高年にもこんな「脊髄反射行為」が増える

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「安易な世代論では語れない」

   アンケート結果に、ネットは「むしろしたことないって言ってる人間の方が信じられない」「企業の悪口くらい、ふつうに書くわ」という反応だ。4人に1人の割合よりも「もっと多い」と見る人が多いようだ。

   専門家はどう見るのか。ITジャーナリストの井上トシユキさんはスマホの割合が増えたことについて、「プライベートでネットに接続する際、スマホを使うことが当たり前のようになったからだ」といい、こう分析している。

「過去にネットで犯罪予告を投稿した人とメールでやり取りしたことがあります。その人は『むしゃくしゃした時、手元にある灰皿を投げるように、ネット掲示板にアクセスして書いた』と話していました。現在では手元にスマホがあったから投稿した、と脊髄反射的になっているのでしょう」

   今回のアンケートでは、10~20代の若い世代が中高年に比べて投稿経験があることを示している。しかし、今後は中高年でもネットにどっぷり入り浸る人が増える見通しで、分別あるはずの大人が悪意のある投稿をする可能性は高くなる。つまり、「安易な世代論では語れない」と見る。

   また、投稿後に「何も感じない」とした人が多かったことについては、

「リアル世界ではむしゃくしゃして灰皿を投げると自分で片づけないといけません。しかし、バーチャルな世界では何も散らからないし、すぐに反応がないこともある。言われた方は傷つきますが、投稿した方は言いっぱなしで自覚がないことは多い」

としている。

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