毎日は難しくても、できることから始める
研究を実施したUlf Ekelund教授は、「毎日、ほんの少し運動をするだけで健康促進になる。1日たった20分でも効果はあるが、それ以上が望ましい。多くの健康効果が実証されているのだから、運動の重要性を理解し、日常生活に取り入れてほしい」とコメントしている。
日常的に運動している人にとっては「たったの20分」だが、ほとんど運動しない人にとっては、20分でもきついし、毎日続けるのはハードルが高い。しかし、早歩きをするだけで命を縮めるリスクを避けられると思えば、運動不足解消のモチベーションになるだろう。いつもより少し歩幅を広げ、背筋を伸ばしてリズミカルに歩くなど、できることから始めたい。
[アンチエイジング医師団取材TEAM/監修:山田秀和 近畿大学医学部 奈良病院皮膚科教授、近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長]
参考論文
Physical activity and all-cause mortality across levels of overall and abdominal adiposity in European men and women: the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition Study (EPIC)
DOI: 10.3945/ajcn.114.100065
アンチエイジング医師団
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