2015年1月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比2.8%減となり、消費税率が引き上げられた14年4月から10か月連続で前年を下回った。日本百貨店協会が2月19日に発表した。売上高は5423億円(全店ベース)。正月休みが前年よりも1日少なかったことに加えて、北海道や北陸などの大雪で来客数が減ったことが響いた。
地区別にみると、東京は前年同月比0.7%増、大阪は2.2%増となるなど、主要10都市では1.3%減だった。一方、地方は5.5%減で、大都市と地方の格差が際立つ形になった。商品別では化粧品が7.1%増、美術・宝飾・貴金属が4.7%増と好調だった。
大都市部の売り上げをけん引しているとみられる訪日外国人の売上高は、124億円。14年の2.8倍と大きく増え、14年12月に続いて100億円を超えた。購買客数も176.0%増と大幅に増加した。