「ロボットなんでしょ? 倒れないほうがりっぱでしょ」
とはいえ、そもそも「Spot」は軍事用なのだから、蹴られたりモノにぶつかったりした衝撃で倒れたり傷ついたりしていては役に立たないのではないか――。
インターネットにも、
「ロボットなんでしょ? 倒れないほうがりっぱでしょ」
「グーグルが安定性を試すためにロボット犬を蹴ったことにみんなが憤慨している。ロボット犬だよ。ロボットだよ」
など、問題視するほどのことなのか、といった疑問の声もある。
そんな米国での反響が日本にも「飛び火」。インターネットで盛り上がっている。
「なぜ蹴るという表現を使ったのだろう。ロボットは動物じゃないから蹴ってもいいってことかねぇ。それなのにリアルな犬を目指して日夜努力しているという矛盾」
「必死にバランスをとる仕草は健気。ロボットとはいえ蹴るという扱いは気に入らない」
「日本でロボットと言えば、ドラえもんとかアトムって感覚なんでロボットを蹴るなんて考えてにくいな」
「頭ではロボットって分かっているのに感情を揺さぶられた」
と、どちらかというと「Spot」に同情的な声が多いようだが、
「欧米でも一応こういった発想はあるのか。ロボットについてもっとドライに考えてるのかと思ってた」
「感情移入されるくらいのレベルの動きになったってことだよな。また一歩SFに近づいた」
「愛着もないロボットに対してそんな感情を抱くというのは、いろんなものを擬人化する日本のオタク文化なんかよりよっぽど重症なんじゃないだろうか」
と、冷めた声もある。