タレントの岡田准一さん(34)らが映画ロケでエベレストに登り、高度6000メートル付近で撮影すると発表された。比較的安全な場所で行う模様だが、それでも過酷な環境というだけに、ファンからは心配する声も漏れている。
エベレスト(標高8848メートル)と言えば、2014年4月に過去最悪の雪崩事故が起き、山岳ガイドら18人が亡くなる大惨事になった。その影響を受けて、タレントのイモトアヤコさん(29)やなすびさん(39)が登頂を断念するまでになっている。
6000メートル付近は、酸素が平地の半分に低下
16年公開予定の映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」では、ロケで登頂まではしないものの、高度5350メートルのベースキャンプで寝泊まりしながら、さらに上を目指す。主演の岡田准一さんのほか、映画で共演する阿部寛さん(50)、尾野真千子さん(33)も現地入りし、登山シーズンに当たる15年3月に10日間ほどかけて撮影を行う予定だという。
ロケには、スタッフ約40人のほか、現地のシェルパ、ポーターら約80人も加わる。日本山岳協会副会長の八木原圀明さんがアドバイザーとして同行し、医師も付き添うという。エベレストへは、ネパール側から入山し、ポピュラーな南東稜ルートを選んで「エベレスト街道」を10日間ほどかけて登る。
ただ、6000メートル付近は、酸素が平地の半分ほどに低下するほどの過酷な環境だといい、岡田さんらは、低酸素室などでもトレーニングをして登山に備えるそうだ。岡田さんは、発表会見で「過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたい」と決意を新たにしていた。
これに対し、ネット上では、映画への期待の声が上がっているものの、万が一のことはないかと懸念する向きも多い。
「テレビとは言え無茶しすぎじゃないか?」「素人が登る山じゃない気がするんだがな~」「正直かなり心配です...」