レシートに担当者のフルネームを記入 これで「怖い思いをした」と女性が訴え、議論に

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スーパーではフルネーム方式をいくつか確認

   フルネームを印字するケースは多いのか。記者がさまざまなレシートを見てみたところ、番号やIDだけのものが大半だった。名前であっても名字のみというのがほとんど。ただネットでも指摘があったように、スーパーではフルネームのケースがいくつか確認できた。

   実際に大手スーパー4社に聞いてみると、2社は「全店舗でレジ担当者名をフルネームで印字している」とのこと。理由について詳しく聞くことはできなかったが、レジがいくつもあり、1日の間に交代が多いことなどを考えれば「同じ名字の人と混同しないため」ということもありそうだ。店として客に安心感を与える側面もあるだろう。

   また、あえて名前を出すことが「苦情案件」を減らすことに一役買っているのではないかとの指摘もある。コンビニオーナーでブロガーの川乃もりや氏は14年3月の記事中で、

「お客さんに名前を知られているというのは、従業員に抑制力を与え、お客さんからしても『◯◯さんに◯◯された』と、ある種の証拠的存在になる。運送系のトラックにも、名前が書いてあることが多いですよね。あれも、乱暴な運転を抑制することになっているのではないだろうか」

などと分析している。

   しかし女性のブログに書かれているように、男女間の問題などが発生するリスクもある。フルネームが分かればフェイスブックなどのSNSで特定される可能性も高まる。公開範囲を限定していない従業員の無防備さを責めることもできるが、ネット上では「Facebookで友達申請来た時は本当に怖かった」という報告も複数あり、印字するメリット・デメリットについて議論が続いている。

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