「南京は誠に和やかに尽きる、という印象でした」
翌16日の紙面では、南東の光華門から南京入りした元3等兵曹の原田要さん(98)=長野市在住=が
「とても戦争中だとは思えなかった。南京は誠に和やかに尽きる、という印象でした」
と証言している。
2月15日の紙面には、
「中国は『30万人虐殺』を喧伝するが、77年前、南京で将兵らが見た実像は大きく異なる」
などと連載の趣旨を説明。これまでに紙面に登場した2人も
「30万人も虐殺したというのはでっち上げですたい。貶められるのは我慢ならんです」(城さん)
「何十万人もの大虐殺は信用できない。もし、大虐殺があれば、中国人はわれわれに和やかに接しただろうか」(原田さん)
とある。ツイッター上に寄せられた記事への反応に目を通すと、連載の趣旨について、東京裁判で認定された犠牲者数「20万人」や、その後中国政府が主張する「30万人」に反論するのが目的だといった受け止め方や、中には、南京事件そのものが「なかった」と主張するつもりだと受け止める読者も相当程度いるようだ。
外務省のウェブサイトでは、「『南京大虐殺』に対して、日本政府はどのように考えていますか」という疑問に答え、
「日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています」
「しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています」
と説明している。