家具・インテリア用品の大型ショッピングセンター「ニトリ」屋上の巨大看板の上に、男子高校生が腰掛ける写真がツイッターにアップされた。
ネットでは「またバカッターが現れた」などと騒ぎになる一方で、写真からは非常に危険な状況がうかがえ、特撮映像のような迫力が伝わってくるなどとし、「いったいどうやって登ったんだ?」といった点も話題になった。
「階段あるってことは登っていいってゆうこと」
「今更やけどニトリの天井おもろかったで めちゃくちゃ高くて 風で揺れてこわかったけど」
そんなツイートと共に複数の写真がツイッターにアップされた。その写真は男子高校生と思われる2人が「ニトリ」の屋上で巨大看板を目指し歩いているもの、「ニトリ」看板の内側を写したもの、そして一人が看板の上に足を放り出す形で腰掛けてもう一人が看板の内側から顔を覗かせているもの、などだ。看板が巨大なため、高校生の姿はとても小さく写っていて「特撮映像」のような迫力がある。転落などしたら命の危険が伴う非常に危険な行為だが、ネットでは激しい批判の声が挙がる一方で、こうした「冒険」をどうやって達成したのか、といった興味を示す人も多かった。
既にツイッターアカウントは削除されて現在は見ることができないが、キャッシュのようなものが残っていて、写真をアップしたのは2015年2月11日だが、「決行」したのはその1週間ほど前なのだそうだ。「ニトリ」店舗には屋上に登れる階段があり、
「階段あるってことは登っていいってゆうこと」
とし、階段を使って屋上に着いた。「ニトリ」の看板は四角い柱のようになっていて、その中に入ればワイヤーなどで看板が支えられているのが分かった。
「中からがんばってよじのぼったでw」
ということらしい。
普段は施錠し立ち入ることができないようにしている
なぜこんな行為をしたかというと、
「わかれへん!行きたかったから行った!」
ということらしいが、いざ写真を撮影してみると、「冒険」を自慢したくなったようだ。
また、「ばれたら怒られるんかな」という不安も出てきて、ネット上で叩かれることになる可能性もあるが、その際には、
「アカウント変えるしかないなwまだアカウントいっぱい残ってるから大丈夫なはず!」
などと楽観視していた。しかし、そう簡単には収まることではないようだ。
大阪府内にあるこの高校生が通っている高校に話を聞いてみたところ、事態を重く受け止めているようで、今回の「事件」に関わった複数人の生徒については何らかの処分を行う予定だということだった。
ニトリホールディングス広報によれば、屋上に上がるための階段はあるが、それは屋上のメンテナンスを行う担当者用に設置しているものであり、普段は施錠し立ち入ることができないようにしている。また、看板の上によじ登ったり腰掛けたりするなどということは全く想定しているものではない、とした。そして、今回の高校生たちの行為は「建造物不法侵入」にあたるため、法的措置も検討しているという。