電気とインターネットのセット販売なども登場しそう
期待する「料金割引きメニュー」としては、①長期契約による割引②時間帯によって料金単価が異なるサービス③電気とガスや水道のセット販売――が上位を占め、「電気と通信(電話、インターネットなど)のセット販売」「再生可能エネルギーのみを販売する料金メニュー」など、多様なニーズがあることがわかった。
実際にこれらのニーズに合わせた新サービスは、続々と誕生しそうだ。東京電力の最大のライバルと目される東京ガスの広瀬道明社長は2015年1月の年頭あいさつで「2016年の電力小売り全面自由化に向けて、2015年度下期から具体的な営業を開始する」と表明。新たな火力発電所を稼動させ、現行の自社発電能力約130万キロワットを2020年に約300万キロワットに拡大。「家庭と業務用を合わせ、首都圏需要の約1割の獲得を目指す」という。
総合商社の丸紅は楽天と提携し、2016年から一般家庭に対する電力の小売り事業に参入すると発表している。国内に水力・風力など多様な発電所を持つ丸紅と、楽天市場などで全国に顧客網を抱える楽天が手を組むことで、「ビッグデータなども活用した新サービスを開発していく」という。