「ももいろクローバーZ」と「ラッツ&スター」が共演した際の「顔黒塗り」画像が、インターネット上で波紋を呼んでいる。
ラッツ&スターのメンバー、佐藤善雄さんが2015年2月12日にツイッターで画像を公開したところ、米紙ニューヨーク・タイムズの日本人記者が「人種差別的」と指摘したことがきっかけだ。
黒人ユーザー怒り「私たちにどう映るか気づいているのか」
「ラッツ&スター」は1975年結成の「シャネルズ」が改名して誕生。ブラックミュージックをイメージしたボーカル4人(佐藤さん、鈴木雅之さん、田代まさしさん、久保木博之さん)の「黒塗りメーク」はシャネルズ時代からのトレードマークになっている。
佐藤さんは12日、ラッツとももクロのメンバーがお揃いの黒塗りメークでポーズをとっている画像をツイッター上に公開した。「ミュージックフェア」(フジテレビ系)の収録時のもので、3月7日に放送されるという。
するとニューヨーク・タイムズの田淵広子記者がこの画像に反応し、「なぜ日本で人種差別についての議論が必要なのか」を示す例としてツイートと画像を引用した。続けて、日本人は識字率や教育水準も高いのに人種やジェンダーに対する態度となるとズレてしまうのはなぜなのか、などと疑問を呈した。
田淵記者のツイートは反響を呼び、海外のツイッターユーザーからも「本当に今起きていることなのか」「『故意でない人種差別』は大きな問題だ」などと多くの反応が寄せられた。
黒人ユーザーらは「アフリカ人に対する差別の歴史を学んでほしい」「彼らは黒塗りが私たちにどのように映るか気づいているのか」と怒りをあらわにした。