「イスラム国」機関誌が人質交渉を特集 日本-ヨルダンの「分断」狙う戦略みえみえ

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ヨルダン政府が「交渉にパイロットを含めようと試み、プロセスを無謀にも複雑化」

   「ダビク」によると、湯川さんの殺害後すぐにサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放と後藤健二さんとの交換を要請したが、

「ヨルダン政府は交換交渉にパイロットを含めようと試み、日本人のためのプロセスを無謀にも複雑化させたが、(ヨルダンのイスラム教指導者の)アブムハンマド・アルマクディーシ師が(ヨルダン側を)代表する交渉では、イスラム国はこういったことを明確に拒否した」

と主張。同師はイスラム国の前身にあたる「イラクの聖戦アルカイダ組織(AQI)」元最高指導者、アブムサブ・ザルカウィ容疑者=06年に米軍が殺害=の師にあたり、ヨルダン政府の依頼で仲介役を務めていた。

   イスラム国としては、こういった交渉の背景を明らかにすることで、「ヨルダン政府のせいで交渉がこじれた」といった印象を国際社会に与える狙いがあるとみられる。

   「ダビク」の主張について、菅義偉官房長官は2月13日午前の会見で、

「相手の一方的な主張についてコメントするのは控えたいと思うし、何を言っても、彼らに正当性はあり得ない!」

と吐き捨てるように話した。

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