ビール大手3社は2015年2月12日、2014年12月期連結決算を発表した。アサヒグループホールディングスの純利益は14期連続で過去最高を更新。一方、キリンホールディングスとサッポロホールディングスはともに減益となった。
アサヒの売上高は前期比4.2%増の1兆7854億円、営業利益は同9.2%増の1283億円、純利益は同11.9%増の691億円で、いずれも過去最高を更新した。ビール類の売り上げは微増だったが、NHKの連続テレビ小説「マッサン」効果でウイスキーが伸びた。キリンは「一番搾り」の販売に注力したことが裏目に出たことなどから、純利益が62.2%減少。サッポロは「第3のビール」から「発泡酒」に切り替えた「極ゼロ」の追加納税が影響するなどして、純利益を96.4%減らした。