「日本が建国された日を知っている日本人は2割未満」とする意識調査結果を2015年2月11日付の産経新聞が紹介したところ、インターネット上で話題になっている。
記事によれば、調査は日本青年会議所(日本JC)が1月に実施したもの。全国10都市で18歳以上の男女約1万人にヒアリングしたところ、「日本が建国された日はいつか」という問いに「2月11日」と答えたのは19.3%だったという。
日本JCは日本国内に住む18歳以上の外国人男女に対しても調査を実施した。街頭ヒアリングに加え、調査会社経由で計300人にメールで質問したところ、「自国の建国・独立の日」を正しく答えた国は、中国がトップで100%、続くカナダが97.7%、アメリカが91.3%だったという。産経記事では他国との差に着目し、「日本人の建国に対する意識の低さが鮮明に浮かび上がった」などと紹介していた。
記事はインターネット上で反響を呼んだ。「2割未満」という結果に驚きの声も多く上がっているが、一方で米中などと比較しても仕方ないという声も目立つ。「建国記念の日」は「日本書紀」が伝える、神武天皇が即位したとされる「紀元節」をもとに、1966年に定められたもの。「建国された日」ではなく、「建国されたことを記念する日」という意味合いだ。
そのため「史実として認識できない日を建国記念の日って言われてもそりゃ認知されにくいと思う」「アメリカや中国と比べてどうするんだ?」といったコメントも少なくない。また、「建国記念の日はいつか?と聞かれれば2月11日と答えられると思う」などと、質問の仕方に問題があるとの指摘もあった。