史上最多33場所目の優勝を果たした横綱・白鵬をめぐる批判的な報道が続き、一部ファンの間では「朝青龍化」してきたという声が広がっている。
10年の野球賭博問題、11年の八百長問題と不祥事が続いた時期を1人横綱として支えただけに、今の姿を残念がるファンは多い。
記者らに「なにっ!」と声荒げる
横綱審議委員会をはじめ、好角家らから非難を寄せられるきっかけとなったのは、初場所13日目の稀勢の里戦だ。白鵬が寄り切ろうとした土俵際、稀勢の里が小手投げを打ったところ、軍配は横綱に上がったが物言いがついて取り直しになった。結局は勝ったものの、場所後に「子どもが見ても分かる」と記者らに不満をぶちまけた。
謝罪は審判部へ直接行わず、出演したテレビ番組で「多くの人々にご迷惑をかけ、また心配をかけ、お詫びしたいです」と述べるにとどめた。2週間後の日本大相撲トーナメントの支度部屋では記者らに背を向けて髪を結い直し、帰り際、謝罪に関する質問が出ると、「なにっ!」と声を荒げたという。
最近はよくない報道ばかりが続いている。素行不良で角界を追われた先輩モンゴル人横綱になぞらえて、「朝青龍化」してきたという声が好角家の間で広まっているようだ。
「白鵬が段々、朝青龍化してきていて心配だな」
「一人勝ちしてると天狗になるのだろうか」
「このままじゃ舌禍で立場悪くする日もそう遠くないんじゃないの?」
という声がツイッターなどに寄せられている。