東京電力の無料インターネットサービス「でんき家計簿」をご存じだろうか。約160万もの会員が登録している。
ネットで自宅の「電気の利用状況を確認できる」ほかに、省エネ、節約方法を見つけられるのが人気の秘密だ。賢い使い方をご紹介する。
ウェブサイトからかんたん会員登録
登録方法はかんたんだ。ネットで「でんき家計簿」を検索し、」ウェブサイトからメールアドレスを登録したのち、必要事項を登録するだけで会員登録が完了。無料でサービスが利用できる。
「でんき家計簿」の利用を始めると最初に気付くのが、電気の利用状況が「一目でわかる」点だ。例えば、直近2年間の自宅の電気使用量と、同じ契約容量の家庭の平均使用量がグラフで表示される。平均より使用量が多いのか、少ないのか、自宅の特徴が一目瞭然だ。
J-CASTニュース記者も「でんき家計簿」をつけてみた。30代、マンションの実家住まいである。分かったのは、8~9月が平均的な家庭よりもかなり消費量が多いこと。夜中も冷房をつけっぱなしにしていることが響いていたようだ。
また、ライフスタイルに合わせて様々な省エネ方法を試すことができる。大きく分けて3つの方法がある。
一つが「無理なくできる!」方法として、「使っていない機器のプラグを抜く」。次に、「ひと手間プラス!」方法として「省エネ型のランプに交換」。「ちょこっと投資!」として、「家の断熱性能を向上」といった具合だ。他にも「洗濯物はまとめ洗い」「不要な照明は消灯」「炊飯器の保温時間は短めに」といった省エネ方法が提案されている。いずれも「一工夫」で実行できそうなものばかりだ。
ライフスタイルに合わせて料金プランも見直せる
東電では、家庭向けに「従量電灯B・C」「朝得プラン」「夜得プラン」「半日お得プラン」「土日お得プラン」等の複数の料金プランを用意している。時間帯や曜日によって料金が変動する。
「でんき家計簿」を使うと、現在のプランがライフスタイルに合っているかを確認することもできる。過去の状況をもとに、在宅状況などを入力したところ、記者宅では21時から9時までの料金が割安になる「半日お得プラン」がベストだと判定された。昼間に家を空けている人が多い家庭の場合は、プランの組み替えで支払額が減るケースもありそうだ。
J-CASTニュースの別の記者(50代、一戸建て)の場合は、時間帯・曜日や曜日で料金に変動がない、現行の「従量電灯B・C」が最も割安だという結果が出た。今のプランが適切かを確認するためにも、一度試してみたい。
2015年2月からは、「でんき家計簿」に「Web検針票」の機能も加わる。月々のお知らせメールから請求内容が確認できるため、紙の検針票を保管する必要がなくなる。PCだけではなく、スマートフォンからも確認できるのも便利だ。
冬の寒さが本格化して暖房を使うことも多くなった今、「でんき家計簿」を使って電気の利用状況をチェックしてみたらどうだろうか。電気代が節約できるケースもありそうだ。