アントニオ猪木、国会でやりたいのは「1、2、3、ダー!」 委員会質問が自慢話ばかりで「見苦しい」

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   いったい何を主張したかったのかーー。

   「日本を元気にする会」のアントニオ猪木参議院議員(71)が2015年2月6日の参院決算委員会で質問に立ち、自分はいかに世界で愛され、スポーツ外交で活躍してきたのか、といった自慢話を続けた。

   最後には「できればこの次は『1、2、3、ダー!』をやらせていただきたい」と意味不明な要望をした。

   熱く闘魂をたぎらせた議論を期待していたファンからは失望や失笑が漏れ、「見苦しい」とか、「出直して来い!」などと批判を浴びることになった。

安倍首相がなぜ元気なのかその理由を分析

「自慢話」で費やされる時間...(画像はイメージ)
「自慢話」で費やされる時間...(画像はイメージ)

   猪木議員は質問席に着くと、いきなり「元気ですかー!!」と叫んだ。過去に国会で同様に叫んで叱られたため反省し、ボリュームは半分に抑えたのだという。そして質疑応答が始まると思われたのだが、なぜか猪木議員は質問ではなく、安倍首相が元気な理由を分析し始めた。国会答弁で立ったり座ったりを繰り返すから鍛えられているのではないか、とし、自分も師匠の力道山から屈伸運動を1000回、2000回やらされたと語った。

   猪木議員の持ち時間は25分で、その大半はこのような、自分がいかに世界で有名な存在なのか、スポーツ外交を軸にどんな成果を上げて来たかといった自慢話に費やされることになった。モハメド・アリ氏といった格闘家との死闘の話や、ノーベル平和賞を受けたマララ・ユスフザイさんと今年15年1月に会談したことなどだ。そのマララさんの父親は自分のファンだったと明かし、

「私のキャラは相手の警戒心を取る、というか、ざっくばらんな話ができた。会談の時間は15分くらいということだったが1時間半も盛り上がった」

などと自慢話を披露して見せた。

   持ち時間最後の方でようやく「自慢演説」から質問に移る。ただ、「国際連合経済社会理事会」はどんな機関なのか、といった当たり障りのないものばかりで、舌戦などは全く見られなかった。望月義夫環境大臣に対するサンゴ保護の質問では、天皇陛下がご訪問を予定されているパラオには美しいサンゴが広がっていて、島は30あるが、その一つの島(猪木アイランド)は自分がもらったもの、といった話もした。自慢話が長すぎて質問の時間が無くなってしまい、

「時間が来ましたので終わりますが、できればこの次に『1、2、3、ダー!』をやらせていただきたいと」

と席を立った。唖然とした表情で猪木議員を見つめる議員もいて、冷ややかな空気が国会内に漂っていた。

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