フランスの風刺週刊紙「シャルリーエブド」が掲載して物議をかもした、預言者ムハマンドの風刺画を扱った本を出版社「第三書館」(東京都新宿区)が出版する予定であることが分かった。これに対し日本在住のパキスタン人団体「在日パキスタン人協会」が2015年2月6日に発売中止を求める抗議声明を出した。
問題の本は「イスラム・ヘイトか、風刺か」というタイトルで、イスラム関係を含む風刺画約50点を掲載する。早ければ2月10日に店頭に並ぶという。第三書館は、問題となった風刺画は風刺ではなく単なるヘイト(憎悪)ではないか、という問題提起をすることが狙いであり、預言者の顔はぼかすなどしてイスラム関係者に配慮をしていると説明した。一方で、「在日パキスタン人協会」は、預言者の風刺画を載せること自体が、世界中のイスラム教徒を侮辱する行為だと反論している。