問題の記者席を映した映像は不鮮明
冨田選手は「とくダネ!」の取材に対し、最初の映像の人物および最後の映像の左側の人物が自身であることを認めている。だが、問題の記者席を映した映像については「僕が映っているかいないかも分からない映像」とコメントしている。
確かにこの映像は数種類のカットのうち特に不鮮明なものだ。Tシャツの色が識別できないほど彩度も低い。これだけでは冨田選手が犯人と断定する証拠にはならないだろう。
しかし、疑いが晴れたわけではない。映像には冨田選手が主張する「濃い緑色の長ズボンを履いたアジア系の男」の姿は映っていなかった。11月の会見で冨田選手は記者席に座っていたところ、この男に突然手首を掴まれて奪われたバッグにカメラを入れられたと説明していた。
そのため、映像を見た人たちからは「これはアウトですね」と冨田選手を「クロ」とする声も少なくない。しかし「韓国警察も冨田も信用できないから何とも言えないなぁ」「この映像じゃ証拠にならん」といった声も多く出ている。
検察が持っている映像は約10分の長さだという。今回紹介されなかった以外の部分にアジア系の男が映っている可能性は低いとみられる。検察は次回公判で「原本」を出す方針を示しているため、そこで明らかになるとみられる。