店内のソファに大きな穴、裂け目、落書き... マックは設備もサービスも酷く劣化している

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   マクドナルドの店舗に行ったら、ソファが破れたり落書きがされたりなど酷い有様だったと、著名なブロガーが報告して話題になっている。マクドナルド側は、異物混入騒ぎなどを受けて設備などの見直しをするというが、実態はどうなっているのか。

   期限切れ鶏肉問題が発覚してから続く客離れで、日本マクドナルドが11年ぶりの最終赤字に転落したことが2015年2月5日の決算発表で分かった。さらに、1月の売上高が前年同月に比べて4割ほどもダウンしたことが明かされて、ネット上でも驚きが広がった。

「店舗内の状況は思った以上に酷かった」

都心部の店舗では、ソファに傘の先で刺したような大きな穴が
都心部の店舗では、ソファに傘の先で刺したような大きな穴が

   マクドナルドの苦境については、様々な書き込みがされており、ブロガーとして知られるファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんも6日、そのことをブログに書いた。

   「最近のマックは驚くほどガラガラ」。友人からこう言われて興味を持った中嶋さんは、埼玉県内の事務所に近い店舗に早速行ってみたと明かした。

   22時ごろと遅い時間だったこともあって、確かにガラガラだったという。しかし、中嶋さんが驚いたのは、「店舗内の状況は思った以上に酷かった」ことだった。

「まず、ソファーに落書きが多数あり、破れたまま放置されている。しかもその破れたソファーは布ガムテープで補強されている。目を疑うとはこの事か」

   さらに、トイレでも、自動センサーの洗面台で少ししか水が出ず、ほかの客から壊れていると教えてもらった。日を改め、もう一度状況確認を兼ねて出向くと、今度は、雑菌が付かないのかと疑問を持つことが起きた。若い店員がコーヒーをかき混ぜるマドラーを直接カウンターの上に置いたというのだ。

   こうした店舗内の状況について、中嶋さんは、設備の破損・汚れについてマニュアルはないのか、落書きを落とす洗剤は常備しているのか、ソファも1週間以内に張替えなどを行うルールはないのか、と疑問を投げかけた。そして、マクドナルドについて、「しばらく復活出来ないと思う」と厳しく指摘した。

マクドナルドは、機器メンテナンスなどを発表

   中嶋よしふみさんの報告は、ネット上で話題を集め、ブログ閲覧サイト「ブロゴス」にも転載された。

   中嶋さんが指摘したような状況は、広がっているのか。東京都心部の店舗を回ってみた。

   ある店舗では、平日の6日13時ごろに、店内には50人ぐらいの客がおり、ガラガラとは言えないものの、空席は半分ぐらいあった。そして、ソファの座る部分の真ん中に、なんと長さ10センチぐらいの傘の先で刺したような裂け目の穴がポッカリと開いていた。ソファの中の綿も見えていたほどだ。これは、経年劣化やふとしたミスだけではなく、イタズラでできた可能性もある。近くのソファにも、端の方に10センチぐらいの裂け目が見つかった。これらには、ガムテープは貼られていなかった。

   さらに、2か所のソファの背もたれ部分に、落書きのような黒い線が数本~数十本も描かれていた。

   とはいえ、店員はマドラーをきちんとトレイに載せた紙ナプキンの上に置き、トイレの自動センサー洗面台は問題なくすぐに水が出た。

   こうした店舗内の状況について、日本マクドナルドの広報担当者に取材したが、まだ回答は来ていない。

   なお、マクドナルドは、異物混入騒ぎなどを受けて、全国の店舗で一斉清掃や機器メンテナンス、アルバイト研修などを行うと3日に発表している。

   (追記=15年2月9日)日本マクドナルドの広報では、担当者が7、8日の週末に中嶋よしふみさんが指摘した埼玉県内の店舗に行って確認したとして、次のように取材に回答した。

   「ご指摘のような状況はあり、2月上旬にかけての一斉清掃で、直せるところは直したのを確認しています。ソファの破れについては、張り替え交換の手配をしました。落書きは、洗剤で落とし、できないところは張り替えます。トイレの水は、センサーを調整し、現在は通常の水量が出るようになっています。マドラーをカウンターに直接置くことは通常しないので、指導を徹底しました。清掃などについては、マニュアルはあり、洗剤も常備しています。マニュアルは細かい点には触れておらず、ご指摘を受けた点につきましては、できるだけ早く対応します」

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