誘拐された子どもが自爆攻撃要員
性的虐待もひどい。イスラム国が誘拐した子どもや女性に値札をつけて売買する「市場」が存在し、誘拐された子どもの「性奴隷化」が進んでいると指摘している。
これに加えて、イスラム国は子どもを「戦力」として利用していることがうかがえる。ロイター通信などによると、「子どもの権利委員会」のレナーテ・ウィンター氏は記者会見で、イスラム国に誘拐された子どもが自爆攻撃要員、爆弾製造、密告、軍事施設を有志連合の空爆から守るための「人間の盾」をさせられている、などと指摘。特に自爆攻撃は、精神的に障害がある子どもが「自分が何をやっているかも分からない状態」で役割を担わされることもあるという。
若年化も進んでいる。イスラム国が公開しているビデオでは、8歳にも満たないような子どもが兵士としての訓練を受けていることも明らかになっている。
報告書を作成した専門家は、イラク当局が子どもの救出のためにあらゆる努力をすべきだと訴えている。