「イスラム国」戦闘員が日本刀使いこなす画像 彼らは何か勘違いをしているのでは、の声

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   「イスラム国戦闘員は日本刀を使いこなす」――2015年2月4日、ツイッターに投稿された一つの画像にネットユーザーが震撼した。

   国際報道を得意とする独立系通信社「アジアプレス・インターナショナル」の公式ツイッターアカウントが4日、「イスラム国情勢」としてこう伝えた。

「2月3日出た動画でフランス系の戦闘員がシャルリー・エブド事件について語ってるのですが、これ日本刀。最後に日本刀を掲げて『神は偉大なり』」

日本刀らしき刃物が地面に突き刺されている

果たして「日本刀」なのか(画像はツイートのスクリーンショット)
果たして「日本刀」なのか(画像はツイートのスクリーンショット)

   動画をキャプチャーしたとみられる添付画像では、銃を携えて立つ黒ずくめの戦闘員たちの間で、日本刀らしき刃物が地面に突き刺されている様子を確認できる。画像を拡大すると、刃物には鍔や柄、目貫のような部分が見当たり、刀身もゆるやかに曲がっている。日本刀の中でも「太刀」に限りなく近い見た目だ。

   添付画像にはそれ以外に、黒ずくめの戦闘員が「日本刀」を片手で振りかざす様子も収められている。

   動画がイスラム国のものと断定できないが、世界のマスコミにはシャルリー・エブド事件に関する彼らの声明部分が報じられている。

   ツイートには、

「イスラム国の戦闘員は、日本刀まで使うのか。知らなかった」
「ニンジャかぶれの勘違い野郎じゃないですかね?」

といった驚きの声や、

「わざわざクソコラのネタ提供とは 、イジってくれと言わんばかりだなw」

と呆れる声が寄せられている。

「パチモンの日本刀だよねこれ」

   しかし、日本刀は切れ味を保持したり錆を防いだりするため、繊細な取扱いが求められることで知られる。その上、振り方や握り方にも細かい所作の違いがあり、抜刀術を現代武道化した「居合道」は現在、いくつもの流派に分かれている。

   公営財団法人「日本美術刀剣保存協会」のホームページによると、日本刀の手入れには「古い油を拭いとって、新しい油を塗りかえ、刀身が錆びないようにすること」「常によく手入れをして、油が乾かないように注意すること」が必要だという。

   握り方については流派ごとに異なるものの、一般的に日本刀の重さは1キロ以上で、柄も両手でのグリップに適した大きさだ。

   「イスラム国」側がこうした文化、事情に精通しているとは考えにくく、模造刀の可能性を指摘する人も少なくない。

「浅草あたりで売ってる,お土産品用の模造刀でしょう」
「パチモンの日本刀だよねこれ」
「美術品で渡ったやつなのかな」

とさまざまな憶測が出ている。

   模造刀はおもちゃに近いものから、精巧に再現されたものまで、数多く出回っている。販売場所も刀剣を専門に取り扱う店舗以外に、玩具店や雑貨店などで幅広く取り扱われている。インターネット上には5000円以下の商品も多数販売されているようだ。

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