「パチモンの日本刀だよねこれ」
しかし、日本刀は切れ味を保持したり錆を防いだりするため、繊細な取扱いが求められることで知られる。その上、振り方や握り方にも細かい所作の違いがあり、抜刀術を現代武道化した「居合道」は現在、いくつもの流派に分かれている。
公営財団法人「日本美術刀剣保存協会」のホームページによると、日本刀の手入れには「古い油を拭いとって、新しい油を塗りかえ、刀身が錆びないようにすること」「常によく手入れをして、油が乾かないように注意すること」が必要だという。
握り方については流派ごとに異なるものの、一般的に日本刀の重さは1キロ以上で、柄も両手でのグリップに適した大きさだ。
「イスラム国」側がこうした文化、事情に精通しているとは考えにくく、模造刀の可能性を指摘する人も少なくない。
「浅草あたりで売ってる,お土産品用の模造刀でしょう」
「パチモンの日本刀だよねこれ」
「美術品で渡ったやつなのかな」
とさまざまな憶測が出ている。
模造刀はおもちゃに近いものから、精巧に再現されたものまで、数多く出回っている。販売場所も刀剣を専門に取り扱う店舗以外に、玩具店や雑貨店などで幅広く取り扱われている。インターネット上には5000円以下の商品も多数販売されているようだ。