自社制作ドラマが高い評価
その一方で、
「レンタルビデオ、終了のお知らせwww」
「これで十分じゃん。テレビもつまらんもんね。そのうち誰も見なくなる」
といった声もある。
「ネットフリックス」という、米国で大人気のストリーミングメディアの日本進出で、映画やTVドラマを見る方法が大きく変わるとみているようなのだ。
その理由が、ネットフレックスの「強み」といわれるコンテンツの自社制作。同社のラインナップは、最新映画だけでなく、古い映画や世界の映画、アニメーション、テレビ番組など幅広い。加えて、人気の政治ドラマ「ハウス・オブ・カーズ」や「マルコ・ポーロ」、女性の獄中物語「オレンジは新しいブラック」は自社制作の、独自の番組。なかでも、2013年公開の「ハウス・オブ・カーズ」は、ネット配信用に制作されたドラマとしては史上初めてエミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞のベスト女優賞を受賞するという快挙を成し遂げた。
同社では引き続き、こうした自社制作の番組に力を入れる考えで、日本でも国内のテレビ番組や映画のほか、同社のオリジナルの番組もそろえるという。
「映画を観なくなった」「テレビがつまらない」という人が増えているなか、インターネットには、
「CM(スポンサー)寄りの番組づくりはいわば仕方ないこと。民放の限界だ」
「お金を出せば面白いコンテンツが見られるのであれば、そのほうが健全だと思う」
との声があるが、堀江貴文氏はホリエモン・ドットコム(2015年1月27日付)で、ネットフリックスについて、「ついにハリウッドメジャークラスの予算をネット企業が使えるようになったってこと」とコメント。
米国の投資顧問会社に勤める広瀬隆雄氏は提言型ニュースサイト「BLOGOS」(1月22日付)で、「ネットフリックスだけでなく、アマゾンも最近、TVドラマや映画の内製をはじめています。アマゾン、ネットフリックス、TV会社などを巻き込んだ、コンテンツ戦争が起きている」と指摘している。