外務省が「報ステ」に異例の抗議 背景に安倍首相VSテレ朝があるのか

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官邸から指示があったかは明確に否定

   外務省のテレ朝への抗議がニュースでも流れると、ネット上では、「報道ステーションは問題起こしすぎだ」「もうまったく信用できないな...」と批判が高まった。

   一方で、週刊誌などでも、同様な内容が報じられていたとして、外務省はなぜテレ朝だけに抗議したのかと話題になった。

   確かに、週刊ポストは1月26日発売号で、パリのテロ事件が起きると、外務省内から「タイミングが悪い」という声が上がったが、安倍首相は中東訪問を止めなかったとある。また、東京新聞は、報ステの番組と同じ2月2日に、外務省幹部は「リスクは覚悟していた」と明かしたと報じ、それでも安倍首相は訪問に踏み切ったと指摘している。

   なぜテレ朝だけに抗議したかの背景として、ツイッターなどでは、首相官邸から外務省に何らかの指示があったのではないかとの憶測が出た。つまり、安倍首相が、自分に批判的な報道をすると不満を募らせていることがあるのではというのだ。実際、安倍首相は、衆院解散直後にテレ朝系だけ出演しなかったりした経緯はある。

   週刊ポストなどに抗議しなかった理由について、外務省の報道課では、「テレビ朝日の番組は、生でたくさんの人が見ており、週刊誌とは与える影響力が違います」と取材に説明する。官邸から指示などがあったかについては、「指示などは、まったくありません。あくまでも、私どもの判断としてやったことです」と強調した。

   なお、報ステでは、要求のあった3日の番組で訂正などをしておらず、テレ朝では、「放送内容は取材に基づくものです。今後も正確な取材と丁寧な報道に当たってまいります」(広報部)とマスコミ取材にコメントしている。

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