「子供山笠」を取り囲み写真を撮られないようガードする親たち
博多祇園山笠振興会に話を聞いてみると、参加は本来は小学校に上がる前の女児が望ましいが、実際には小学生女児もかなりの数が参加している。祭りの関係者や祭りに参加している親が、子供にも同じ格好をさせて一緒に楽しみたいという思いがあるのだそうだ。実は、20年位前から祭りに参加している人物を撮影するのは遠慮してほしいと要望しているそうで、
「現在は許可証がなければ撮影できないことになっています。警察、教員、地域の担当者が常時見回りを行っていて、怪しい行動があれば注意し、連行というケースもあります」
という。特に女児の臀部や太ももにフォーカスしているものを見張っているという。
福岡市では祭りの伝統を守り継承するため、小学校で博多祇園山笠の授業を行っている。ある小学校によると、4年生以上に「子供山笠」への参加を推奨している。ただし、女児の参加はないそうだ。締め込み姿の写真を撮られ、それが悪用されないか心配する保護者が増えているためだそうだ。
こうしたこともあって、「子供山笠」が出ると父母や関係者が写真を撮られないように周りを取り囲みガードする。「撮影できるのは許可を取った人だけです」といったプラカードを掲げる父兄もいる。