一般向け試乗会の倍率は77.3倍!
北陸新幹線への関心は高く、2月7日と8日に行われる一般向けの試乗会では、2800人の募集に対して21万6319人(8万5407件)が応募。倍率は約77.3倍に達している。
北陸新幹線は、新たに開業する金沢-長野間と、すでに長野新幹線として営業している長野-東京間と合わせると、停車駅が少ない「かがやき」の場合で、金沢-長野を最速1時間5分、金沢-東京間を最速2時間28分で結ぶことになる。
これまでは、東京から金沢まで陸路で行く場合は越後湯沢で上越新幹線から「はくたか」号に乗り換えて合計3時間47分かかっていた。北陸新幹線の開業で、これが1時間20分程度短縮されることになる。
E7系・W7系の1編成は12両で構成され、一度に934人を運ぶことができる。「かがやき」「はくたか」合わせて東京-金沢を1日に24往復する予定で、首都圏と北陸の間に新たな「動脈」が誕生する。東京-金沢の2010年時点でのシェアは航空機が64%を占めるが、新幹線が逆転するのは確実だ。
日本航空(JAL)は金沢に近い小松空港、全日空(ANA)は小松空港と富山空港に乗り入れている。北陸新幹線の開業で大幅に乗客が減少するとみられるが、現時点では減便せずに飛行機を小さいサイズのものに切り替えて対応する。羽田空港で乗り継ぐ乗客の需要を見込んでいることに加え、減便して利便性が悪くなった結果、客離れが加速することを避けるためだ。