シャープは2015年3月期決算の予想を下方修正し、連結最終損益が300億円の赤字(前期は115億円の黒字)になる見通しを、15年2月3日に発表した。前期比2.6倍の300億円の黒字とする従来予想から、一転して赤字となる。最終損益が赤字に転落するのは2年ぶり。
液晶テレビの販売が伸び悩んだほか、急激な円安進行で、海外から輸入している国内向け白物家電の採算が悪化した。さらには中小型液晶パネルもスマートフォン向けが中国企業の進出などで競争が激しくなり、価格が下落。想定していた利益が出なかった。
売上高は前期比1%減の2兆9000億円とする従来予想を据え置いたが、営業利益は54%減の500億円(従来予想は8%減の1000億円)に下方修正する。年間配当は前期と同じゼロとする予定を変えなかった。