2008年に東京・秋葉原で7人が殺害された通り魔事件で、殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大(ともひろ)被告(32)の上告審判決が2015年2月2日あり、最高裁第1法廷(桜井龍子裁判長)は上告を棄却した。1、2審の死刑判決が確定する。
1、2審判決によると、加藤被告は08年6月、東京・秋葉原の歩行者天国にトラックで突っ込んで歩行者5人をはね、その後ナイフで12人を刺した。
最高裁判決では、
「被告は秋葉原の歩行者天国における無差別殺人を企て、周到な準備のもと残虐な方法で実行した。事件が社会に与えた衝撃は大きく、遺族の処罰感情もしゅん烈だ。動機や経緯に酌量の余地は見いだせず、死刑を認めざるをえない」
と指摘した。