JR東海vs東日本、コニカvsニコン、武田vsアステラス・・・ 名門ライバル企業、株式時価総額を激しく競う

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   上場企業は常に市場の目にさらされ、評価される。利益をはじめとした業績、将来性などが総合的に反映するのが株価であり、株式時価総額がその総和としての企業の価値とされる。

   長年、業界トップとして君臨してきた企業でも、下剋上を狙うライバルの挑戦に、安閑としていられない。

リニアか新幹線か

株価でもデッドヒート(画像はイメージ)
株価でもデッドヒート(画像はイメージ)

   2014年12月にリニア新幹線に着工した東海旅客鉄道(JR東海)。直近の時価総額(1月23日現在、以下同じ)は日本の上場企業で19位の3兆9212億円(株価は1万9035円)と、同22位の東日本旅客鉄道(JR東日本)の3兆6028億円(同9156円)を引き離している。

   2006年4月のJR東海完全民営化(政府保有株完全売却)以降、時価総額はJR東日本が常に上回っていたが、2014年11月に初めて逆転してから、JR東海の優位が定着した感がある。

   理由の第1は足元の業績だ。今期(2015年3月期)の連結純利益見通しが、新幹線収入の増加による業績拡大でJR東海2680億円(10月に30億円上方修正)に対し、JR東日本は2040億円に据え置き。第2に、将来展望では、JR東海のリニアへの期待が大きく、収益見通しも「堅い見通しを立てているので、先行き、利払いの年間100億円単位での減額が期待できる」(市場関係者)展などに市場は注目する。

   規模はそれほどでもないが、コニカミノルタも直近の時価総額が170位の6508億円(株価1272円)と、宿敵のニコンの176位の6169億円(同1539円)を上回り、2014年8月、約5年4か月ぶりに時価総額が逆転した流れが続いている。明暗を分けた最大のポイントはデジタルカメラだろう。

   コニカミノルタは10年近く前、業績悪化を受けて構造改革に乗り出し、デジカメ事業をソニーに売却、写真フィルム事業などもやめ、液晶フィルムや事務機など事業向け事業(BtoB)に集中した結果、カラー複写機などの好調で復活し、今期も連結純利益は前期比37%増の300億円を見込む。

   一方のニコンはデジカメ主体のまま高機能化に活路を求めたが、スマートフォンのカメラ機能充実などに押され、同純利益は30%減の380億円にとどまりそうという。

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