輸入車販売、2014年は17年ぶり高水準 VWは今年も攻勢かけ初の7万台目標に

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2~3%程度の値上げに踏み切る

   こうした勢いに乗って、特にドイツ勢は今年、日本市場にさらに浸透しようとしている。

   VWは1月14日の記者会見で「2015年は新しいVWをつくる1年」と位置付け、「年間販売7万台超」との目標を明らかにした。具体的には2月にスポーツ用多目的車(SUV)「トゥアレグ」の新型車と、「ポロ」の高性能グレード車「ポロGTI」をそれぞれ発売。昨年発表した電気自動車「e-up!」も2月から受注を始める。さらに今年半ばには、全面改良した中型セダン「パサート」を投入する計画だ。

   一方、昨年まで8年連続で新車販売が増加したアウディも1月14日に記者会見し、2015年の新車販売について「前年比5~10%増の3万3000~3万5000台」との目標を掲げた。今年はスポーツカーの「TT」を全面改良するほか、主力車「A3」にプラグインハイブリッド車を追加する。

   ただ、輸入車には逆風も出てきた。

   足元で続く円安で値上げを余儀なくされていることがその一つ。今年2015年1月から2月にかけてVWやアウディ、仏プジョー・シトロエンがそれぞれ2~3%程度の値上げに踏み切る。高級車を買う余裕のある人にはあまり関係ないかもしれないが、日本の小型車と競合する車種は影響がありそうだ。また、4月からエコカー減税の燃費基準が厳しくなる。海外勢で新基準を満たす車は半分以下と見られ、この点でも日本車との「価格競争力」に差が出そうだ。

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