「率直に話さなくなる」「教訓になる」と賛否割れる
同意する声としては、「公開されたら誰も率直な話をしなくなるよ。事故調査の基本」とするツイートなどがあった。一方、「歪められた内容が、公開によって正された。公益に叶う。どこが『愚か』なのか?」「納得出来無い。国民に明らかにして、今後への教訓とする事大切」などと発言への疑問や批判も出ている。
吉田調書の公開当時、事故調の元委員からも賛否両論が出ていた。
毎日新聞の報道によると、ある元委員は、「原発事故の検証と今後の事故対策を考える上で社会にとって有益だ」と理解を示した。また、別の元委員は、「非公表を前提で聴いたものを公表すると、今後同じような組織ができた時に協力を得られず、真実を追求しにくくなる」と懸念を示した。
元委員長の畑村洋太郎氏は、どのような理由から今回、吉田調書公開を批判したのか。
事務所の畑村創造工学研究所に取材すると、畑村氏は出張中だと秘書が説明し、話を聞くことができなかった。