任天堂は、2015年3月期の連結営業損益を200億円の黒字(前期は464億円の赤字)に下方修正した。1月28日に発表した。従来予想(400億円の黒字)の半分にとどまる。売上高は従来予想を400億円下回る5500億円(前期比4%減)を見込む。
最終損益は300億円の黒字(前期は232億円の赤字)と、2期ぶりに黒字転換する。従来予想を100億円上回る。対ドルでの円安が進み、外貨建て資産の為替差益が膨らんだ。
欧米で携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売が苦戦。日本での年末商戦も振るわなかった。社会現象ともいえる「妖怪ウォッチ」のソフトは爆発的な人気だが、ハードウエアの売れ行き低迷が響いた。
年間配当は前期実績に比べて30円増の130円を見込んでいる。最終損益が従来予想を上回る見通しのため、従来予想から10円積み増す。同社は連結配当性などをもとに配当額を決めている。
記者会見した岩田聡社長は、「海外では『ニンテンドー3DS』を、国内では『Wii U』をしっかり売っていきたい」と述べた。